Solomon Burke / ソロモン・バーク

Solomon Burke / ソロモン・バーク
Biography

ソロモン・バーク(Solomon Burke、1940年3月21日- 2010年10月10日)は、アメリカ合衆国の歌手。主にR&B/ソウルやゴスペルの分野で活動し、ミック・ジャガーやヴァン・モリソン等のロック・ミュージシャンにも大きな影響を与えた。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第89位。

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Solomon Burke / ソロモン・バークの生い立ちと経歴

Solomon Burke / ソロモン・バークの1940年代〜1990年代

ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。7歳の頃、教会で初めて説教を行い、まだティーンエイジャーになる前に、自分のラジオ番組を持ってゴスペルを歌っていた。1955年以降は、アポロ・レコードから何枚かのレコードを発表。

1960年、アトランティック・レコードと契約。1961年には、「ジャスト・アウト・オブ・リーチ」が『ビルボード』誌のポップ・チャートで24位、R&Bチャートで7位に達し、初の全国的ヒット曲となった。
バークのヒット曲「ダウン・イン・ザ・ヴァレー」(1962年)はオーティス・レディングにカヴァーされ、「クライ・トゥ・ミー」(1962年)や「エヴリバディ・ニーズ・サムバディ・トゥ・ラヴ」(1964年)はローリング・ストーンズにカヴァーされた。
「ゲット・ユー・オフ・マイ・マインド」(1965年)は、バークにとって初のR&Bチャート1位獲得シングルとなり、ポップ・チャートでも22位に達した。
1968年には、アーサー・コンリー、ドン・コヴェイ、ベン・E・キング、ジョー・テックスと共にソウル・クランというユニットを結成し、シングル「Soul Meeting」をリリース。同作はR&Bチャートで34位に達した。

1969年にはクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのカヴァー「プラウド・メアリー」をヒットさせるが、1970年代になるとヒット曲に恵まれなくなる。しかし、バークはその後も精力的な活動を続ける。1981年、ニューヨークでソウル・クランの再結成公演が行われるが、この時はアーサー・コンリーの都合がつかなかったため、代役としてウィルソン・ピケットが参加した。
1986年には映画『The Big Easy』で俳優デビューを果たした。また、映画『ダーティ・ダンシング』(1987年)のサウンドトラックでは、バークのヒット曲「クライ・トゥ・ミー」が使用された。

Solomon Burke / ソロモン・バークの2000年代以降

2000年公開の映画『アンブレイカブル』のサウンドトラックで、バークのヒット曲「ジャスト・アウト・オブ・リーチ」が使用された。2001年、バークはロックの殿堂入りを果たし、キース・リチャーズと共演して「エヴリバディ・ニーズ・サムバディ・トゥ・ラヴ」を披露した。
2002年発表の『ドント・ギヴ・アップ・オン・ミー』は、バークを敬愛するミュージシャンが新たに書き下ろした楽曲を集めたアルバムで、ヴァン・モリソン、トム・ウェイツ、ブライアン・ウィルソン、ボブ・ディラン、ニック・ロウ等が新曲を提供した。同作は、グラミー賞最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム部門を受賞し、バークは初のグラミー受賞を果たす。
また、デレク・トラックス・バンドの『ジョイフル・ノイズ』(2002年)にもゲスト参加した。2002年11月4日には、バークはローリング・ストーンズのロサンゼルス公演にゲスト参加し、「エヴリバディ・ニーズ・サムバディ・トゥ・ラヴ」を共演。この模様は、アルバム『ライヴ・リックス』(2004年)に収録された。
2003年、ジャンキーXLのアルバム『ラジオJXL〜ア・ブロードキャスト・フロム・ザ・コンピューター・ヘル・キャビン』からの先行シングル「キャッチ・アップ・トゥ・マイ・ステップ」に、フィーチャリング・アーティストとして参加。2004年、ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500で、バークの「エヴリバディ・ニーズ・サムバディ・トゥ・ラヴ」が429位に選出された。
2005年のアルバム『メイク・ドゥー・ウィズ・ワッチュー・ガット』は、ヴァン・モリソンやドクター・ジョンが書き下ろした新曲や、ボブ・ディラン、ザ・バンド、ローリング・ストーンズのカヴァー等を収録。続く『ナッシュビル〜キング・ソロモン・シングス・リズム&カントリー』(2006年)ではカントリーに挑戦した。2008年のアルバム『ライク・ア・ファイア』は、スティーヴ・ジョーダンがプロデュースを担当し、エリック・クラプトンが2曲を提供。
2010年5月の第24回ジャパン・ブルース&ソウル・カーニバルで初の日本公演を行った。

2010年10月、公演が予定されていたオランダのスキポール空港で急逝。地元放送局のNOSによると、ソロモンはロサンジェルスからの便に乗っており、スキポール空港に到着したあと、機内で死亡しているのが発見されたという。死因については、ソロモン・バークのオフィシャルサイトで10日、親族が「自然死」と説明した。

Solomon Burke / ソロモン・バークのアルバム

・You Can Run But You Can’t Hide(1958年)
・Solomon Burke(1962年)
・ロックン・ソウル – Rock ‘n’ Soul(1964年)
・The Rest of Solomon Burke(1965年)
・アイ・ウィッシュ・アイ・ニュー – I Wish I Knew(1968年)
・キング・ソロモン – King Solomon(1968年)
・プラウド・メアリー – Proud Mary(1969年)
・King Heavy(1972年)
・Cool Breeze(1972年、サウンドトラック)
・Electronic Magnetism(1972年)
・I Have a Dream(1974年)
・Back to My Roots(1975年)
・Music to Make Love By(1975年)
・Sidewalks, Fences & Walls(1979年)
・Lord We Need a Miracle(1979年)
・Get Up and Do Something(1979年)
・King of Rock ‘n’ Soul(1981年)
・Take Me, Shake Me(1983年)
・Soul Alive!(1984年)
・A Change is Gonna Come(1986年)
・Into My Life You Came(1990年)
・This is His(1990年)
・Homeland(1990年)
・ソウル・オブ・ザ・ブルース – Soul of the Blues(1993年)
・ライヴ・アット・ザ・ハウス・オブ・ブルース – Live at House of Blues(1994年)
・Definition of Soul(1997年)
・We Need a Miracle(1998年)
・Not by Water But Fire This Time(1999年)
・Soulman(2002 年)
ドント・ギヴ・アップ・オン・ミー – Don’t Give Up on Me(2002年)
・The Incredible Solomon Burke at His Best(2002年)
・The Apollo Album(2003年)
・メイク・ドゥー・ウィズ・ワッチュー・ガット – Make Do With What You Got(2005年)
・ナッシュビル〜キング・ソロモン・シングス・リズム&カントリー – Nashville(2006年)
・ライク・ア・ファイア – Like a Fire(2008年)
・Nothing’s Impossible(2010年)
・Hold on Tight(Solomon Burke & De Dijk名義)(2011年)